植物は、私たちに観察されるために根を張り、幹や枝を伸ばし、葉をつけているのではありません。私たちが勝手に森に入り、植物を観察しています。
そして、観察をしたことにより、私たちはなんらかの結果を心のなかに持つことになります。
この一連の流れのなかで最も重要なことは、観察者である私たちの心の状態です。
この心の状態によって、求め、問いかけ、受けとるものに違いがあらわれます。さらに心の状態は、私たちの思考に影響を与えます。
たとえ同じ一本の木を見ても、私たちが受け取るインスピレーション、感情、そしてそこから派生する思考や気づきに違いが現れます。この違いは植物に限ったものではなく、なにかを観察した結果はすべてインディヴィデュアルなものであり、同じ人が同じものを見たとしても、その時の心の状態が変われば、その結果としての感情や思考は変わってくるものです。
このように、植物との対話の主体者は自分であり、その対話から私たちにフィードバック(共鳴)されるものは自分の心の状態なのです。
それは、自分の心を映す鏡のようなものと言えるでしょう